ヤマデン取り付け実績

◆共同グラビヤ印刷㈱(愛知県津島市)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
ヤマデンのテンコンを最初に取り付けた会社です。
振り分け7色機の4色機側のインフィードとアウトフィードの調子が悪くて、しかも故障していました。それを修理してくれるように頼まれたのですが、その時すでにメーカは廃業しており、配線図もないため制御盤の配線図作りから始めました。約1か月かかって修理改造をしたのですが、このとき生まれたのが現在のヤマデンの速度テンコンです。
巻取機はこの機械とは別の6色機改造しました。
五条電気製のトルクモータを使用した巻取機が壊れたため、これを三菱電機のテンコンと東芝のサーボモータの組み合わせで改造しました。
またこの会社は早い時期にセクショナルを導入して、品質には定評があるようです。
セクショナルの機械は殆ど版の径差はゼロで運転しているようですが、この会社はセクショナルの機械でも径差をつけた方が安定するので、径差をつけていると聞いています。
論理的に考えても径差をつけた方が安定するものと思われます。

◆中町印刷(愛知県名古屋市)
<インフィード・アウトフィード>
他社の紹介で初めて訪問した時、「ヤマデンみたいな人が来るのを待っていました」と
言ってすぐテンコンの注文をくれたのを覚えています。
4色機と5色機両方共・インフィード・アウトフィードのテンコンを取り付けました。
ひととき5cm角位のところに5色を印刷するということで、カラコンの導入を見当したこともありましたが、カラコン無しで試し刷りをしたところうまくいったので、未だにカラコンは導入していません。
最近新品の製袋機を入れましたので仕事は順調のようです。

◆谷口化工㈱(愛知県)
<インフィード・アウトフィード>
不幸にも会社は倒産してしまいましたが、谷口社長は研究熱心な人で印刷機に関する知識を色々と教えていただいたことを覚えています。
取付けた後トラぶったときも、辛抱強く待ってくれたことも覚えています。
テンションに関してはヤマデンのテンコンだけではなく、三菱製のパウダ式テンコンが長い間トラぶっていて、メーカとその代理店、電気屋がきても解決できなかったことを解決した時、とても喜ぶと同時にそれまで出入りしていた業者に対して激しい憤りを表したことも覚えています。

◆ハイメール㈱(徳島県)
<インフィード>
四国で初めてヤマデンのテンコンを取り付けた会社です。
当初他社からも見積りをとって、価格的には安い名もない会社のものを採用するのに可也
迷われたようですが、最終的にヤマデンのものを採用していただきその決断力に感謝しています。
取り付けたのは夏の暑い日だったので大変でした。
当時は一緒に工事を手伝ってくれる人もいなくて全て一人でやっていましたので、当時専務だった今の社長とオペレータの方が一緒に手伝ってくれてとても助かりました。

◆田中包装㈱(静岡県)
<インフィード・アウトフィード>
静岡県で最初のテンコン取り付けでした。
やはり名もない会社のテンコンということで、どうしても実際ついてる機械が見たいということでわざわざ名古屋まででかけていただいて、中町印刷の機械を見ていただきました。
一緒に工事をしてくれる人を焼津で紹介していただいて、取り付けを行いました。
田中包装は製袋も行なっていますので、製袋機の不具合の修理もさせていただきました。

◆マルムネグラビア㈱(愛知県)
<インフィード・アウトフィード>
最初訪問した時は調度アウトフィードの改造を他社へ依頼した後でした。
ところがその依頼した改造がトラぶって、その改造したアウトフィードをヤマデンのテンコンへ再改造する提案からお付き合いが始まりました。
その後アウトフィードの改造も行いました。ここの社長は社員への教育にも熱心で不肖私がテンションの講義に出向いたこともありました。
最近新工場を建てられ、マニアックとも見えるような空調設備や照明など、品質にかける情熱には並々ならぬものを感じさせられます。

◆トーア物産㈱(愛知県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
お付き合いのきっかけは工場移転の折でした。
機械は2台あり、そのうち1台は稼働しており1台は鉾りをかぶって休止していました。
それで機械を移設する期間も仕事が止められないので、埃をかぶっている機械を移設の間だけでもいいから動くようにしてほしいという要望でした。
そこで埃をかぶってる機械にヤマデンのテンコンを付けることになり、インフィードとアウトフィードの改造を行ないました。
結果埃をかぶっていた機械が従来動いていた機械よりも調子がよくなり、移動の期間だけの予定がずっと使うこととなり、従来の機械にもヤマデンのテンコンをつけていただくこととなりました。
さらに巻取機がDCモータを使用した古い型の機械だったため調子が悪かったため、これもヤマデンで改造することとなりました。
ところがこの巻取機が1モータ方式だったため改造に苦労したことが記憶に残っています。

◆大井田工業㈱(愛知県)
<インフィード・巻取機>
見当ずれが激しいということで振り分けの機械のインフィードだけの改造を行ないました。
もちろんインフィード・アウトフィード両方をやることが理想的ですが予算がないときはインフィードから先に行うのが順序です。なぜならアウトフィードが後半分のユニットに影響を及ぼすのに対してインフィードはすべてにユノット対し影響を及ぼすからです。
今のところアウトフィードが手動のままなので、切り替え時のロスが減っていないのではと心配しています。
巻取機の巻き状態が芳しくないということで巻取機の改造も行ないました。
巻取機で発生するロスは大幅に軽減されたものと確信しています。

◆旭特殊プリント㈱(愛知県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
尾張旭市にいるころに最初インフィードだけの改造を行ないました。
しばらくそのままでしたが、アウトフィードがpivだったため、テンションが不安定な状態が続きました。
その後アウトフィードを改造したのは4年後でしたから、その間にアウトフィードで発生したロスは莫大な量に上ったことでしょう。
現在は本社を春日井市の元の玉川印刷に移していますが、移設後巻取機の改造を行い更に別の機械のインフィード・アウトフィードと巻取機の改造を行ないました。
したがって以前に比べると品質は格段に良くなったと断言できます。
会社移設に関しては記憶に残ることがあります。
予算があまりなかったため移設先の基礎はきちんとやり直さずに、古い機械を搬出して床をほどほど平らにして搬入し、芯出しも重量屋に簡単にしてもらってそのまま試運転をしたらうまくいったんですね。
これには驚きました。ほとんど素人に近い集団でも移設は可能なんですね。
基礎や芯出しにそれほど神経質にならなくても、テンションさえ安定していればちゃんとした印刷ができるものなんですね。

◆マルコシ化成㈱(岐阜県)
<インフィード・アウトフィード・製袋機>
印刷機の改造は当初計画的に毎年行われました。
さらに製袋機のサーボ式への改造も行いました。
ただ1台の印刷機のアウトフィードの改造を行わなかったため、横ずれの不具合が発生していたのが心残りではあります。
お付き合いがはじまって間もなくのころ印刷が不安定ということで話を聞いたところ、版に径差をつけていないということでした。
そこで版に「径差をつけて方が安定しますよ」とアドバイスしたら、さっそくテストしてくれて、結果調子がよくなったので、以後版には径差をつけるようになったと聞いています。
ゼロ径差で印刷しているところもあるようですが、径差は付けた方が安定するというのが私の持論です。

◆ワコー化成㈱(岐阜県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
ポリ用の印刷機ですが3点セットで改造を終えましたので品質は格段に上がったものと
確信しています。
もとはインフィードがリングコーン方式でアウトフィードがPIV方式だったので操作が大変でしたが、ヤマデンのテンコンにしてからは操作も簡単になりオペレータも余裕をもって仕事ができるようになったと聞いています。
また巻取機にタッチロールを取り付けたので巻きの状態が極めてきれいになったのもこの機械の特徴です。

◆丸新グラビア㈱(石川県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
インフィードもアウトフィードもPIV方式だったと記憶していますが、この会社はかなり積極的に設備改造を行いかなりの業績をあげられておられることと思います。
ただこの会社で驚いたことがあります。
それはガタガタの2色機のインフィードにヤマデンのテンコンを取り付けたことです。
アルミロールの軸がほとんどの箇所でガタガタだったので、芯もかなり狂っていたことと思います。
したがってそんな機械にテンコンだけをよくしても効果はないのではと思っていたのですが、運転してみるとちゃんとした製品が出来るではありませんか。
本当にこれには驚きました。
以来芯出しや少々のロールのがたがあってもテンションが安定していれば印刷はできるものだと確信した次第です。

◆イセ化成工業㈱(石川県)
<インフィード>
米袋の印刷がうまくいかないということで、とりあえずインフィードのみの改造を行ないました。
インフィードを速度テンコンに変えれば切り替え時のロスは半分に減るということで工事を行ったため、立会当日営業の責任者に「ロスが半分になったことを確認するまで帰ってもらっては困る」と言われて緊張したことを覚えています。
最初テンションを低めで印刷したらうまくいかず一瞬ギョッとしましたが、テンションを高くすることによってうまくいき、ロスの半減も確認できて無事帰路につくことが出来ました。

◆㈱関西オークラ(滋賀県)
<インフィード・アウトフィード>
印刷機のメーカではないところで印刷機を作ったため、購入時点から不調だった機械のインフィードとアウトフィードの改造を行いました。
インフィードとアウトフィードにはすでにサーボモータがついており、最初不調の原因がわかりませんでしたが、よくよく調べてみるとサーボモータはついてはいましたが、それは速度テンコンではなくてトルクテンコンでした。
しかもアウトフィードのモータはすでに壊れていました。
通常ヤマデンは東芝機械のサーボモータを使用して工事を行うのですが、この機械についていたのは三菱電機のものだったためヤマデンのテンコンとの相性が心配されましたが、結果うまくいきました。
ただ調整方法が違うため可也調整の段階で苦労しました。
嬉しいことに後日品質のデータをいただきましたが、切換え時のロスは半分以下になっていて安心したことを覚えています。

◆梶浦グラビヤ印刷(愛知県)
<インフィード・アウトフィード>
まだ私が独立して間もない頃、4色機を5色機に改造するときに電気部門の改造を受け持ったのがお付き合いの始まりでした。
古い印刷機で電気回路図も無かったので回路解析から行ったことを覚えています。
インフィードはリングコーン方式で巻出しは手動だった為、予算の関係でインフィードのリングコーンは外して巻出しを中古のテンコンに変える工事を行いました。
それでもそれまでに比べると見当ずれは極端に減りました。
ということから出発した梶浦さんでしたがその後少しずつ改良を加え、ついにインフィード・アウトフィードともヤマデンのテンコンにしていただきました。
ヤマデンのテンコンの導入にあたっては父子でかなりの激論だったと聞いています。
「納期をきちんと守ること」「不良品をお客さんに渡さないこと」。私が話したこのことを
ずっと守り通していて、ZD(ゼロディフェクト)が実現できている数少ない会社の一つです。
たった一人で2色機と5色機を動かし、カラコン無しで不良品の出ない印刷を実現しています。もちろん欠点検出器もありません。

◆㈲タキタパッケージ(静岡県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
機械購入後期間が過ぎたということでアルミローラの研磨やベアリングの交換などオーバホールの実施に合わせて、インフィード・アウトフィード及び巻取機の改造を行ないました。
改造後見当ずれなどには何の問題もなかったのですが、ライン途中で発生するシワには機械屋さんが相当苦労されたようでした。
結果シワの原因はローラだったことが後日判明しましたが、ローラはきちっとしたところで作った方がいいようですよ。

◆やまと印刷㈱(愛媛県)
新工場に中古の機械を設備した時、PIV方式だったインフィード・アウトフィードと
DCモータ方式だった巻取機をヤマデン方式に改造しました。
前準備の段階で軸の隠れている部分のシャフト径を細かく測定していなかったため、部品がきちんとはまらず、当日近くの鉄鋼屋さんを紹介していただいて部品の改造をしてもらったことを覚えています。
何年か後にお邪魔した折「調子はどうですか」と尋ねたら、調子がいいのでほかの機械では出来ない仕事はこの機械に持ってきて印刷している、と聞いてとても嬉しく思いました。

◆丸八製版㈱(愛知県)
<巻取機>
DCモータ方式のモータが壊れて、でもご存じのようにDCモータはすでに製造中止になっていたため、特注でDCモータを制作依頼したそうです。
ところが出来上がったモータが寸法違いのため取り付けが出来ず、何とかならないかということでヤマデンがサーボモータへの改造を引き受けることとなりました。
ところが一度トラぶったことにはトラブルが重なるもので、工事を完了して試運転の時電源を入れたらモータのアンプから白い煙がたちのぼるではありませんか。
これを目にした時、頭からスーと血の気が引いていくのを感じたのをいまでもはっきり覚えています。
「RST」と書いてあったのでてっきり200Vだと思っていたら400V仕様だったんですね。ところが運の悪いことは重なるもので、調度この頃3kwのアンプが代理店にもメーカにも品切れで、急遽サービス用のアンプのを分けてもらうため深夜沼津まで往復したのを覚えています。
余談になりますが、丸八製版が新しい工場へ引っ越しした後、版の初期位置決め装置が動かなくなって3か月間位手動で初期の版位置決めを行わざるをえなくなったそうです。
自動に慣れてしまうと手動はいかにも面倒くさいことだというオペレータの言葉でした。
何とかして欲しいということで頼まれて原因調査をしたのですが、結果移設時の配線ミスが原因でした。
このオペレータの言葉から、版の初期位置きめ装置は便利なものだと思いヤマデンのオリジナル品を開発しました。従来品は専用のモータを使ってシリンダを所定の位置まで回転させる方法なので改造及びコントローラに高額の費用がかかりました。
これに対しヤマデンの方法はカラコン用のコンペンロールを利用する方法なので、費用が従来品の半分位ですみます。
オペレータが楽なだけでなく「版替え10分」を目指すための必需品ですので、他社でも是非とも採用を検討して戴きたいものです。

◆㈲サングラビア(愛知県)
<インフィード・アウトフィード>
前の工場長の頃インフィードのDCモータが壊れて、ヤマデンのテンコンにに変えるということで依頼を受けて、寸法取りまでしたのにDCモータがどこかで見つかったということでキャンセルされてしまったことがあります。
その後新しい工場長になってからヤマデンのテンコンを3台採用していただきました。
ヤマデンのテンコンに変えてから見当ずれや横ずれは減ったという報告をきいて当然のこととは思いながらも、いつもお褒めの言葉には嬉しいのと安堵の気持ちを覚えます。
ヤマデンのテンコン取り付け後も微妙な見当ずれがあるということでメインシャフト部のオーバホールを行ったら見当ずれがピシャと治ったそうです。
ヤマデンのテンコン取付け後に見当ずれが起きたら、メカにその原因がある可能性がありますので注意が必要す。

◆大和産業㈱(愛知県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
当初予定に入っていなかったのにひょんなことから、改造することとなりました。
そもそもこの機械はワコー化成にあったものでしたが、放出されて大和産業に移設することとなったのでした。
この機械はワコー化成にあったころからテンションの調子が悪く何度も改造の必要性を訴えていたのですが、聞き入れられず結果的に放出されることとなったのでした。
ところが移設工事の最中に電気接続の手違いから巻出し・インフィード・アウトフィード・
巻取りすべてのDCモータが焼けて使用不能となってしまったのでした。
何とか修理使用と手を尽くしても何せ製造中止品なので手当てができず、すべてヤマデン方式で改造することとなったのでした。
短納期だったので可也根をつめて仕事をしたことを覚えています。
さらにこの話には続きがあって、この機械は大和産業の会社内でもう一度移設があって、
さらに大和産業から杉浦グラビヤへと移設があったのですが、この時にインフィード・アウトフィードのテンションがうまくいかず、ヤマデンに声がかかって、又運命的な機械との出会いがあったのでした。
ワコー化成ではやっかいものだったこの機械は、今カラコンも最新式のものに変え欠点検出器も最新のものを備えて、最新鋭機として第一線で活躍を続けています。

◆㈱服部商店(愛知県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
この機械は中古の機械をオーバホールしてメカも電気も新しいのに替え3か所のテンコンをヤマデン方式としてほぼ新品の状態で納入されたものでした。
印刷機というものは「ガタイ}さえしっかりしていればあとは要所要所の部品を変えるだけで新品同様となる、ということを実践した機械でした。

◆㈱緋田パックス(岐阜県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
何とここの会社のオペレータは女性でした。機械は小型のものとはいえオペレータが女性というのは初めてでした。
当初この小型の印刷機でどれほどの効果があるのか多少の不安がありました。でも結果は非常に好ましいものでした。
まず第一にそれまであった横ずれが完全になくなったこと。第二に見当ずれがなくなり加減速のロスがなくなり、切換え時のロスも半減しさらには印刷スピードもアップしその結果当然のことですが1日の生産量もアップしたのです。
まさに理想的な結果でした。
ただオペレータの作業量も増したので負担増にはなったのですがその分報酬も上がったそうですから、それこそ会社にとってもオペレータにとってもWIN・WINの結果だったのではないでしょうか。
何年かたってから会長から年賀状をいただき「やはりヤマデンのテンコンに変えてよかった」と書かれてあって感激致しました。

◆関西化学工業㈱
<インフィード・アウトフィード>
ポリの機械でしたが製品を非常に低いテンションで印刷しなければならないのに、低いテンションで不安定になるのでそれを解消したいということでした。
低いテンションもそれぞれでしょうが1kg以下での運転は初めてでした。
見積後もなかなか注文がこないのでどうしたのか尋ねたところ、もし失敗したら責任問題になるのでなかなか発注にふみきれないとのことでした。
そこでもし気に入らなかったら無償で元に戻しますから、と言ったら一筆書いてくれと言われました。
これまで同様のことを口頭で伝えたことはありましたが、文章にしたのは初めてのことでした。
その後トラブルもなく従って取り外すこともなく現在に至っています。

◆丸繁紙工㈱(愛知県)
<インフィード・アウトフィード・巻取機>
ここはコーティングの会社なのでグラビア印刷とは構造が異なりますが、コーティングにおいてもテンションが大事なことに変わりはありません。
ここはすべてDCモータを使用していたのですが機械製作から年月が経過したためDCモータが壊れはじめ機械が頻繁にとまるようになってモータの交換を検討したところから話は始まります。
どこの会社でもそうですが、最初は機械を作ったメーカーに改造を依頼するのが常識です。ここも最初はメーカーに依頼したのですがなかなか要領を得ないためそこをあきらめて、某大手電気メーカにサーボモータへの改造を依頼しました。
ところが大手の会社は専門が細分化されているためサーボモータの部署、シーケンサの部署などその部署ごとに尋ねてきていろいろ質問だけはしてくるものの半年たっても見積書がでて来ず、その間にも故障が連発するのでしびれをきらした担当者がコネを頼って依頼先を探し、回り回ってヤマデンにたどりついたということでした。
すぐに見積書を出し1か月くらいで最初の工事を手掛けたことを覚えています。
ここにはコーティングの機械が5台ありましたので、合計15台のサーボモータの取替え工事を行ないました。
引き続き古いシーケンサも全て新しいものに交換しました。そして最近になって巻取機の改造もてがけました。
コーティングの世界でもテンションが微妙に製品の出来栄えに影響しているようです。

◆神谷醸造食品㈱(愛知県)
<充填機>
食品の充填機のサーボモータの交換を行いました。
充填機というものは初めての経験でしたが、シーケンスがハードのIC基盤で組んであるのはシーケンサと違ってトラぶった時の対処が難しいので緊張します。
でも動きは製袋機のそれとほとんど同じなんですね。
この会社で驚いたのは会長の年齢です。92歳でまだ現役ということですから本当に驚きでした。
しかも工事が終わった何か月かの後この会長が豊田から稲沢くんだりまで飲みにでかけてきたのにはさらに驚きました。
10時頃まで一緒して、それから名古屋の行きつけに寄っていくといって別れたのですが、このときからです。私も90歳まで現役で働くことを目標にしたのは。

◆㈱共栄(静岡県)
<アウトフィード>
アウトフィードがPIV方式でした。
最初はテンションメータだけを取り付けるよう依頼があったのですが、テンションメータをつけても性能が上がるわけではないので、せめて中古のパウダ式にでも、という話から最終的にヤマデンのテンコンを取付けました。
古い機械ですのでロスも不良品もまだまだ発生する可能性が高い機械ですので更なる改造を期待しているところです。

◆㈱ホートク(愛知県)
ここも古い付き合いです。
予算の関係でリングコーン式のインフィードを取り外し、巻出しのテンコンをパウダ式の中古品で置き換えることから始まりました。
その後そのままで推移して23年春頃「もう印刷をやめるので欲しい部品があったら分けてあげる」旨の連絡がありました。
ところが秋頃になって「どうしてもやめれない仕事があってしかもその仕事の仕様がうるさいのでカラコンを入れたい」旨の連絡がはいりました。
「機械が2色機なのでカラコンを入れるよりもテンコンを入れることのほうが問題を根本から解決できるし、費用も半分以下ですよ」ということで、インフィードにヤマデンの速度テンコンを取付けることになりました。
ところがどういう訳かインフィードロールが取外してあり、しかもそれが無くなっていたためインフィードロール部も新しく作りかえることもやらなければなりませんでした。
またアウトフィードがPIV方式だったのでここもそのまま放置することもできないし、かといって予算の関係もあるのでここはサーボ式のトルクテンコンで間に合わせることにしました。
後日「眼から鱗です。素晴らしい」という電話をいただき感激したところです。
その後インフィードのテンションがある値以下に下がらないというトラブルが発生したのですが、これは巻出しのバウダブレーキの劣化でしたのでパウダブレーキの中のパウダとベアリングを交換して処理しました。

◆船場化成㈱(徳島県)
<インフレのインライン印刷機>
インフレのインライン印刷機ではダンサロール方式が一般的です。
この会社では何年か前にダンサロール方式をやめてほかの方式に切り替えて大失敗して、すべてダンサロール式にやり直したということでした。
そうとも知らずヤマデンはダンサロール式ではなくて、サーボモータを使ったトルクテンコン方式で設計をし工事も行いました。
設計をした人でないと分からないことですが、版の径を設定するダイヤル式のポテンショメータがグラビア印刷機の設計と逆になるというのが面白いしまた厄介なことです。
よそにあったグラビア印刷機のユニットを分解して取り付けたのでしたが、ダンサロールなしで問題なく印刷できています。
インフレの印刷機はダンサロール式が一般的ですが
動作が不安定なこと、
テンション表示が無いこと、
テンションはダンサロールに掛ける重しによって決まること、
また原反が切れた時インキが飛びはねて大変なので、これからは是非このトルクテンコン式に切り替えて欲しいものだと思っています

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